京都北部、与謝野町の創作工房糸あそびでは、
国内唯一、シャトルタイプのリボン織機を使った4mm幅のシルクリボンを生産しています。
しかし、当工房はリボンメーカーではなく生地メーカーです。
シルクなどをメインに、多品種小ロットに特化したオーダーメイド型の機屋です。
(詳しくは、創作工房糸あそびのHPを参照ください。)
さて今回は、リボンについて少し掘り下げてみたいと思います。
国内ここだけの、シルクリボンとは?
シルク100%のヒラ織りでできたものが、当工房のシルクリボンです!
ラッピングなどに使われるリボンなどは、ニードル織機で作られるのが一般的です。
左から糸を持ってきて、右で絡める動きをしてリボンを作ります。
よく見てもらうとわかりますが、左と右の耳(端)の形状が異なります。
一方、糸あそびのリボンは、シャトルタイプです。
糸を左右交互に渡って織り込んでいきます。
実際動かしているところは、こちらのブログで書いてますので見てネ。
この織機で織るメリットは、耳が左右対称なので圧倒的にキレイであることです!
一般的にリボンは資材用とし生産されますが、
タテヨコ自由自在に糸として織り込んでテキスタイルを創るのが当工房です。
表現をするにあたって、ビジュアルもテクスチャーも、
左右均等なバランスのリボンであることはとても重要なポイントです。
ニードル織機と違って、生産効率は悪いシャトル織機ですが、
テキスタイルに使う糸としては、抜群にいいのです!
国内ここだけになった?シルクリボン
冒頭でも書いてますが、当工房はオーダーメイド型の機屋です。
ではなぜ、シルクリボンを作っているのか?
それは、シルクリボンメーカーの廃業でなくなってしまったからです。
織物業界は高齢化の波が押し寄せていて、織るところはもちろん、
その前の準備工程の会社がどんどんなくなっているのが現状です。
糸メーカーも同じく、特に需要の少ない変わった糸を作るところが先になくなっていきます。
シルクリボンメーカーも同様
数件あった糸屋さんが一気に廃業された流れで、供給がなくなってしまったのです。
小ロット機屋のモットーは、「ないなら作れ!」
リボン織機を導入し、試行錯誤の日々が始まるのです。
奮闘の様もブログにUPしてますので、気になる方はぜひチェックください。
余談|独創のメタルリボン
シルクリボンを生産するようになると、次なる”新しい”欲が出てきました。
僕はできると飽きるタイプなので、すぐに次の開発に移ります。
ふと、金属でも織ってみるか!と思い立ち、特殊ルートで金属線を仕入れては実験。
金属にも種類は様々、太さや硬さやクセ云々
大変だったけどヨコ糸として織り込んで、テキスタイル表現することができました。
こんなテキスタイル見たことあります?(ドヤ)
最後に
創作工房糸あそびでは、
シルクリボンをタテヨコ自由自在に織り込んで、どこにもないテキスタイルを創っています。
世界中探しても、ここまでのレベルで扱えている所を僕は見たことありません。
糸から織りまですべて自社生産、且つ小ロット対応の小さな機屋だからこそ、
常に他所にない新しいを生み出しています。
SHOCKMANーBASEレーベルでは、金属を使った異次元テキスタイルに挑繊しています。
とにかく、オモシロイを追求して変な布を創り続けたいの一心です。
今後は、シルクリボン普及活動として一般販売を考えてます。
ぜひ、今後もチェック下さい。
おわり