SHOCKMANについて

SHOCKMANとは、

モノづくり最先端を創る、”次世代型織人”のことを指します。

バリバリの衝撃(SHOCK)を与えるくらいの人財(MAN)こそが、フロンティアを創出するんだ!という意味を込めた、僕の造語です。

ロゴには、衝撃・機屋のノコギリ屋根・MAN、3つの意味を込めています。

世界中探しても、どこにもない完全オリジナル、

純度100%の”新しい”モノ(テキスタイル)を創り出すのが織人の本文なのです。

下記には、トップ営業マンを辞めてなぜ織人を目指したのか、

また、僕自身が目指すSHOCKMANという存在について書き記しています。

ぜひ最後まで読んでみてください!

誰も知らない職業”機屋”

「布」がどうやって作られているか知っていますか?」


僕の職業は、「機屋(はたや)」と呼び、布を作ることです。
手織りとは違い、機械(力織機)を駆使して様々な布を作っています。

布は身近にたくさんあります。
機能性だとか色・柄に興味がある人は多いと思いますが、どういう素材でどういう作られ方をしているか気にした人は少ないんじゃないかと思います。

僕は、整経・撚糸・糸染め・織り紋彫り設計、など大体の工程はひとりで行っていますので、それらについて細かく発信できますので、興味ある方はブログなどチェックしてみてください。

「布一枚とってみただけだとペラペラなモノですけど、そこには色んな人の手と技が加えられてできています。」

そんなことを、言うだけの人はたくさんいます。

僕は実際に作り手の一人として、リアルな言葉と熱量で伝えていけたらと思っています。

作ってもない人が、「これは大変な技術と手間がかかって・・・」みたいなことを強く主張するのは、

ジムに行ってガリガリのトレーナーが、「さぁ筋トレ頑張りましょう!」と言い放つぐらいの違和感です。

もっと臨場感ある話を、現場で正面衝突しているその摩擦熱を伝えたいので

僕は情報発信にも力を入れるのです。

悲しいかな、ほとんど知られていない機屋のリアルな世界、少しでも届けられたらと思っています!

なぜ「職人」を目指すのか?

テキスタイルは現場で作られている

専門学校に行った当初は、「テキスタイルデザイナー」になるというビジョンで、
今のような仕事をしているなんて夢にも思っていませんでした。

在学中、繊維産地を巡る中で見えてきたリアルがありました。
テキスタイルの魅力の大部分は、現場での細かい試行錯誤と経験値、その積み重ねによるものだということに気づきました。

テキスタイルは、企画室ではなく「現場で作られているんだ。」

都内で企画をやったら、布と正面から向き合えるのか疑問でした。
営業で数字を追いかけていたように、ジレンマに陥るんじゃないか。

純粋に自分の力(技)をカタチに!そういう勝負がしたくて来た道だ。
選択肢は「職人」一択になっていました。

産地衰退

依存

僕が繊維産地に目を向けたときに、入ってくる情報はこればかりでした。
「この業界はどんどん悪くなっている。」

そう言う割りには、打開しようと言う前向きな言葉が出てこないことに違和感しか覚えなかった。。

原因の一つは、下請けという「依存体質」によるものだと思っています。
量がある時代は、それでも良かったのかもしれません。
国際競争力が入ってきた今では、量は見込めません。


このまま同じようにやっていけば、景気が悪くなったら、悪くなりっぱなし。
営業マン時代によく言われていたことを思い出します。


「結果には必ず原因があるんだ。先々の見通しが悪いなら、なぜ今手を打っていかないんだ!」

僕にはやりようがあると思えました。
そのためには、自ら産地の中に入って証明していくしかないのだ!

後継者

僕が一番深刻な原因だと思っているのは、「高齢化」によるものです。
繊維業界は、作り手が減っているけど新しく入ってくる若者は少ないのです。
後継ぎがいないから廃業するところは、毎年出ています。

特に問題になってくるのは、準備工程という部分です。

一般的に織物業界は細かい分業制によって成り立っています。

メインは織ることだと思われる方が多いかと思いますが、実はそれはごく一部に過ぎないということです。

織るまでの準備工程、周辺設備、織り終わってからの整理加工場など、

深刻になってくるのは、その辺りが先になくなってしまうという現実です。

売り上げどうのこうの以前に衰退の道を辿っているわけなんですが、経営者は数字(目先の売り上げ)にしか目がいっていないのが現状です。


産地とは「人(作り手)」である。単純労働力の集合体ではない
と強く思っています。

「なぜ産地に作り手が増えていかないのか?」


その疑問に対して、自ら進んで答えを求めていこうと思いました。
知り得た情報だけでは、何がリアルなのかわからなかったからです。

自ら経験することで、原因の本質が見えてきます。
そして、そこからどうしていけば後継者を増やしていけるのか、発信しながら行動していくことで少しでも変えることができるんじゃないのか、そう考えています。

SHOCKMAN:目指す先

次世代型 営業力×職人力=”SHOCKMAN”

産地活性化に関してあ〜だ・こ〜だ言う人だけはいっぱいいるけれど、僕の答えはここに尽きます!


「主導的な職人(創り手)となること」

現役の職人(分業制)を目指すだけではダメなんです。(詳しくはこちらの記事

「20年後、どういう人材が産地に必要になってくるのか?」

僕は常にそこを軸に考えています。

目先の数字のためにマーケット戦略をどうするだけが大事ではありません。

職人のブランディング(差別化)こそを軸として、展開していくことが最重要だと思っています。

それなくして、産地の根本的活性化はあり得ません!

僕が営業マン時代、上司によく言われていたことがあります。

「俺たち営業マン自身に商圏がついているんだ!」

「モノ」だけではなく、「ヒト」も見られた上で売れるということです。

どえらい厳しい世界で学んだ営業経験は、この世界で必ず活きてくると確信しています。

この上に織人としての経験値が積み上がっていく。

営業力×職人力=SHOCKMAN


モノづくりの主導権は、作り手が死守しなければならないのです。

既存の職人目指しても、同じ時代を繰り返すだけ。

だからマルチタスクな次世代型である必要があるのです。

なんでもやる精神

織物を作るまでにもたくさんの専門職があります。
吊り込み・紋彫り・整経・繋ぎ・筬入れ・織り・修理・・・などなど。

どの分野も高齢者が多くの割合を占めています。
現在はまだ機能しているけれど、僕の時代に残っているかわかりません。

先々わからないんだったら、できる限りやるっきゃない!

20年後に、「準備工程の職人さんがいないからできないですねぇ。」なんて、
他人事のようなダサいセリフ吐きたくないですから。

だから、自分の中では「分業」と言う概念を捨てました。

もちろん、自分1人で全てやれるわけではありません。

1人でやれることは、たかが知れているのかもしれない。

けれども、その「たかが」を地道に追求していくことが次世代に繋がっていくと信じています。

発信力

自ら情報発信していくことも大事です。

例えば、未だに日本のアパレル業界では、「布」を軽視している部分が多くあります。

要因の一つに、「職人」サイドからの発言が積極的に行われていないことが挙げられます。

言われたら、言われっぱなし。依存体質の悪いところが出ているのです。

また、後継者問題でもそうです。

職業としてほとんど認知されていない業界です。
周知されなければ、後継ぎの選択肢は限りなく狭い中でしか行われません。

僕らの時代は、僕らで作っていく他ありません。


そのためにも、僕のように志持って産地に入る仲間が一人でも多く増えることを望んでいます。

僕には何の情報もなかったので、機屋の入り口に来るのにさえ苦労しました。
たくさんのお金と時間を捧げて、やっとこさスタートラインです。

情報がもっとあればな、という思いがあるので、発信して伝えることの大事さを痛感しています。

最後に

布(モノづくり)という世界の地味な部分をメインに、地道に発信していきます。

今のSNS社会の流れでは、より簡易化しより映えるものがシェアされていきます。

その一方で、

モノがどういう工程で出来上がるのか、そこで試行錯GOされていることは何なのか、

どういう考えで作られているのか、といった

あまりメディアではスポットが当たらない部分を観るということが大事だと考えます。

積極的に職人が発信してこなかったことも今の停滞に繋がっている要因の一つならば、

今できることを一個ずつこなし、解決の糸口を探すしかありません。

僕は現場主義を掲げているので、時間を捻出してブログ記事を書いています。

専門でやってないので、不格好なところ多々あるかと思います。

その中からでも、シンパシーや突き刺さる何かがあれば嬉しい限りです。

僕はこんな思いで産地に入って、テキスタイル(モノ)づくりに励んでいます。

SHOCKMAN by yuji tsubahara

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