藍染めの魅力は、何といっても染める過程にあります。
黄土色から青に変わっていく瞬間は、初めてでなくても見惚れてしまうぐらいです。
これは、空気に触れて酸化することで染着する化学反応なのです。
なので、ムラになりやすいということも言えます。
今回は、なるべくムラを減らしてキレイに染めるコツも含めてご紹介していきたいと思います。
藍染めの魅力
晴れた先日、蓼藍で綿を染めてみました。
藍に浸けてすぐ上げた状態です。
この時はまだ、黄土色。
ここから空気に触れさせて酸化を促します。
すると、黄緑色に変化してきました!
そこからさらに時間が経つと、鮮やかな青になりました。
一回では濃くなりませんので、ここからまた藍に浸けて酸化させてを繰り返していきます。
だいぶ深い青になりました!
これぞ藍、なキレイな色です。
藍染めというのは他の染色とは違って、目標の色になるまで「何度も浸けて酸化をする」という作業をする必要があります。
黒に近いぐらいに濃くする場合、50回以上この作業を行わなくてはなりません。
ちょっと染めたらわかると思いますが、中腰体勢も多くなり腰にきます。
濃い藍染は、ハンパじゃなく労力がかかっているのです。
(本当に藍だけで染めているのならデスが)
染める過程の、「色」もそうですが、そこには何度も繰り返す人の「手」がある。
これが、他の染めにはない藍染めの魅力だなぁと思っています。
ムラになりにくい藍染め
藍染につけて上げてから、ゆっくり酸化させることがポイントです。
そのために、「水の中に入れる」こと!
水を張っておいて、藍染した後すぐにそこに入れて広げていきます。
水中の少ない酸素である程度の酸化を促していくことで、ムラになりにくくするのです。
これをやるだけで仕上がり全然違うので、ぜひ参考にしてみてください。