織りというものは、タテ糸とヨコ糸の交差によって作られます。
糸質・加工方法によっては、表情をガラッと変えることができるので、無限の組み合わせとなるのです。
今回は、部分的に二重組織にしたデータを組んで、加工をして変化を出すテキスタイルを作ろうと思います。
(二重組織とは、また別で記事を描いて説明しますが、)
シンプルな二重組織だと面白くないので、ここに最近の流行に乗っ取って「市松柄」を差し込んでみました。
なので、市松柄が入っている部分が二重組織になっていて、ここだけ2枚の布が作られています。
糸使いは、光沢のある生糸(シルク)にウールの糸。
もう一つは、太めの麻糸にウールの糸。
全体をバイアス柄にして、その間に、市松を差し込んだデザインにしてみました。
織り上がったら、二重組織になっている部分をカット!
ここも慎重に作業していかないと、下の生地までカットして台無しになってしまいます。涙
サンプル分なので、少しで終わりますが、生産が決まった場合大変な作業になってきます。。
2m分くらいなので、寸胴で煮て洗い&縮絨効果を狙っていきます。
洗剤を入れてだいたい60度くらい、30分ほど。
そのあと、コインランドリーに走りタンブラーをかけて乾燥!
できました!
表・裏でも表情が変わって面白いテキスタイルとなりました!
シルクの光沢感と麻糸の存在感が、市場に出回っている生地にはないオリジナル感満載だっ!
織りでこんなことができるなんて、全く知らない人からすれば目が点になる話。
少し知っている方も、二重組織の応用でこんなテキスタイルになるんだと思うはず。
なんたって、
かなりの通にしか伝わりませんが、結構難しいデータを組んでいるのだ〜!(ドヤ)
表と裏のちょっとした違いでも、印象が変わると思います。
テキスタイルの表現もバランス一つで変わるので、デザイン部分も大事な要素になってくるんです!
色んなところの経験値をあげていかないと、オリジナル生地を作ることはできないので、
日々、経験と挑戦と研究の連続なんです!