織りにとっての心臓とは

warping

タテ糸から準備して織りをやったことある方なら、すぐわかりますよね?

それは、、、、「整経」です!

タテ糸がグズグズだと、繋ぐのも一苦労で、

繋いでからもグダグダで、テンションが緩んだり、糸が切れたり、

最後までずーっと苦労するんですよね。。

今回は僕がやっている「部分整経」というものの紹介です。

用意した糸を、ドラムと呼ばれるモノに巻きつけていきます。

僕のいる丹後地方では、糸を砂場に置いてそこからドラムまで引っ張ってきます。

砂場に糸

丹後ではシルクの糸(天然繊維)をよく使うので、砂場から出る湿気を利用して糸を慣らすことで扱いを良くするんです。

昔ながらの知恵が今も活かされています!

例えば、タテ糸6000本の整経をしようと思い糸を100本置いたとします。

一回に巻けるタテが100本なので、6000本にしようと思うと、60回ドラムに巻きつける作業が必要になるのです。

部分整経

同じ作業なので、正直飽きます。笑

でも油断できないのが整経の奥深いところ!

何かのミスが織りまでずーーーーっと引き継がれてしまうので緊張感MAXです。

ハンドテンション

指でテンションの調節をしながら、周りを常に警戒しつつ、糸切れがないかもチェックしていきます。

部分整経2

ドラムに巻き終えたら、そこからビームと呼ばれる棒に巻き返していきます。

こっちでは巻き棒と言ったりしますが。。

各産地によって、呼び方が違ったりするのでややこしいです。(繊維業界あるある)

丹後では、ハタクサと呼ばれる厚紙を一緒に巻き込んでいきます。

巻き取り

巻く際の注意点は、テンション!

糸の種類によって、テンションのかけ具合も調整していきます。

ビームに巻き終えたらようやくタテ糸の準備が完了です!

織りをするまでには、この先まだまだ作業工程が待っているんです!

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