観る視点が違うから、ファッション感覚にもモロに影響を与えているのだ!
こんにちは、SHOCKMANです。
テキスタイルを創る時にも、売れそうなという視点が入れば
必ずターゲット層のイメージをしつつ作り込んでいくことになります。
国内向け・海外向け
そこが1番最初にある分岐点で、だいぶ求めているモノが違うんですよね。
人種によって、何が違うんだろうなぁといつも考えていて、
今回読んだ本に興味深い研究内容があったのでその辺りを絡めて記事書いています。
文化によって見え方が異なる
多様性の科学という本にこう書かれていました。(要約)
水中の様子を描いたアニメーションを日本人とアメリカ人に見せて、
「何が見えたか?」と質問した。日本人は、
「川のような流れがあって、水は緑色でした。底には石や貝や水槽が見えました。
ああ、そう言えば魚が3匹、左のほうへ泳いでいきました。」アメリカ人は、
「大きな魚が3匹、左に向かって泳いでいました。お腹が白くてピンクの斑点がありました。」つまり、日本人は「背景」に、アメリカ人は「もの」に着目する傾向が見られた。
多様性の科学 マシュー・サイド(著)
この内容を見て、ああ、確かになぁと思った。
ニューヨークは割と「日本丸出し」なファッション・テキスタイルがウケる傾向にある。
前に般若心経がデカデカと書かれたジャケットを見て、なぜこれがいいんだろう?と思ったが、
今回の内容で合点がいった。
とにかく、日本のバックボーンとかどうでもよくて、わかりやすくドーン!な感じが受け入れられるのね
逆に日本のファッションを見て思うこともある。
地味というかベーシックなものでも、ライフスタイル絡めて提案するとすごくウケるみたいなことか。
ファッションと視点
文化の違いで、観え方一つとっても違ってくるというのは大変面白い気づき
アメリカは、とにかく個人主義的な発想で目立ってなんぼなところもある。
日本は、背景や状況を相対的に考えていることから、
量産タイプのファストファッションが流行ることにもうなづける。
僕はファッション好きからテキスタイルに興味を持ち出した人間なので、
ユニクロなんぞの、オシャレ具合がサッパリなのだけれども、
そんな理由もあるのかもしれない、
自分が見ている世界がすべてではない、
この事実を知ると知らないとでは、ファッションの見方も変わるし、
僕のモノづくりの捉え方もまた変わってくる。
主観的に楽しむことだけでは見えてこないクエスチョンは、
客観的な視点、多様性の中でこそ現れるのである。