2022、正月
雪はサンサンと降り続ける
太陽が戻ってくるのを願うばかりの年末年始
フローリングを裸足で踏んだときに、ふと思い出した話
小学生の時の1月3日は、市民体育館に出向き剣道の初稽古
とにかく床がアホほど冷たいし、寒いから叩かれると余計に痛いし、
行きたくないなぁと思っていた正月だった
今では少しでもフローリングを踏むと「寒っ」と言って足早に逃げる
あの頃は当然のこととして受け入れていて、当たり前のことであった。
子供の頃の記憶を辿ると、
強烈な情景はハッキリと覚えている。
僕は記憶力が悪いので、むしろその瞬間ぐらいしか覚えていないのだが。
寒いときの床
側から見ると、大したことない思い出なのだが
こういったちっぽけだけどやったという事実が、案外自分にとってのリソースであったりする。
あの時の自分にとってとても勇気のいる行動が、
今は逃げるように踏むフローリング
強烈な思い出の積み重ねが、自分というものを支える杖である。
子供の頃にできたことが、大人になってできないはずがない。
賢く、効率的に進むことだけが、大人になることではないのである。
あの時教えてくれていた先生方の気概は、素晴らしいものだったんだと今ごろになってわかる。
自分もそういうものでありたい、
今年もよろしくお願いします。