前回その5で新たに発覚した、段ができちゃう問題。
織機も動き始めるとサクサクっと進むんですけど、そこに行き着くまでの労力はハンパありません。
問題が起きる時には必ず原因があるので、そこを根気強く探していく。
コレ!とわかっていることをやるわけでは無いので、考えまくりながらセカセカ動いていきます。
その苦しさたるや!笑
マニアックなところが多々出てきますけど「、織物にはこういう仕事も含まれるんだ」ということが伝わればいいなと思います。
異変に気づくことが大事
正常なのがどんなかもわからない状態ですけど、あそびが大き過ぎるのは問題かと。
かまちを固定しているロッド棒の軸がチビているのか、思った以上にガタつく。
(マニアックですみません)
「ここが怪しいなぁ!」
固定ピンを外してみたら、
大きいところで1ミリチビている!
予備にあったピンと交換して様子を見ることに。
しばらく織り進めていく。
う〜ん、初動はかなり良くなったけれども、途中でまた段ができるなぁ。
となると、巻きとり側がうまくいってない!?
じーっと観察していたら、ギアを押し出すツメがダブついている!
押し量が合ってないのか、ここも微調整をしていく。
動かしてみて、しっかり1個ずつギアを送っているのでOK
だが、段が解消される原因ではなかった。
となると、巻きとりローラーが滑ってる?
トラバース(綾ふり)によって、ずらしながら巻き取ってはいるが、
途中で山が崩れてテンションがばらついている。
それが原因で、ローラーの食いつきも悪いのか!?
送り出しを大きくしてみて、少し巻きとりの負担を減らしてみる。
だいぶ段が目立たなくなってきたので、織り終わったらローラーのグリップを上げるようにしよう。
これでおそらく、全てまるッと解決かな!?
一つ一つ原因を潰していくような感じで進めていくので、なかなか時間がかかる作業です。
無いなら作れのDIY
試運転中を見計らって、裏でゴソゴソDIYもやっていました。
残材を漁って加工をして、カンタンなビームラックの完成。
壁収納でスッキリ!
そんな重くも無いので、これで持つだろう。
さらに残材を組み合わせて、、、
管巻き機をのせる台作り。
完成!
下に部材を収納すれば、コンパクトに納まってスッキリ!
下にコロコロを付けて、邪魔な時動かせる仕様にした。
管巻き機は結構重いので、しっかり目に補強も入れたった。
モノづくりの学び
原因はある。
だから、一つ一つ潰して探していく。
見えないところにまでこだわっていくことはとても大事なこと。
PRポイントだけに気を遣うことは誰にだってできる。
他所にできないモノを作る気概は、やらないことを突き詰めていくことにある。
見えないところ・地味なところにどれだけ情熱を注ぎこめているか、
デキル機屋はここが違うのだ。
工場見学に行かれる際も、擦り倒されたPRポイントだけ見るのではなく、
それ以外に着目していくと、面白い発見があるかもしれません。
そういう視点が(本物の)モノづくりにおいて、ものすごく重要なのです。