こんにちは、SHOCKMANです。
今回は、社会人から学生になった僕の経験を元に、持論をまとめてみました。
業界は違うと思いますけど、これからそういう選択を考えている人へ向けて、何かの参考になればと思っています。
ちなみに前回、文化服装学院を選んだ理由という記事を書いています。
ぜひ、併せて読んで下さい。
専門学校へ行こう
僕はテキスタイルに関する仕事がしたかったので、文化服装学園ファッションテキスタイル科へ入学しました。
仕事を辞めてから、「どこに就職すればいいんだ??」だった僕の持っている選択肢はこれでした。
「右も左もわからないから、とりあえず専門学校へ行こう!」
本やネットから色んな情報収集を試みたんですけど、業界全体を分かってないからイマイチピンとこない。
知識がある今なら、市役所か組合に連絡して産地見学を始めるだろうと思いますが。
当時の僕にはそんな選択肢はなかったわけです。
その時から”学生”になることはリスクが大きいと思っていたので、少し悩みました。
それでも進んだ道だから言える、リアルなメリット・デメリットについて書いていきます。
文化服装学院に入学したメリット
大きく2つあります。
リスクの中から勝ち取った、僕にとってとても大事な経験値(メリット)をご紹介します。
経験から業界を俯瞰できたこと
僕の入ったファッションテキスタイル科では、染め・織り・プリント・服作り・デザイン画など、幅広く学ぶカリキュラムになっていました。(3年制)
テキスタイルといっても、どの分野を目指すかで内容は全然違います。
それによって、産地も全国バラバラです。
例えば、染め。
天然染料染め、化学染料染め、藍染、絞り染めなどなど、色んな染め方を授業を通して経験します。
さらに、産地訪問してリアルな現場を知ることができます。
自ら経験して学ぶことで、「この仕事はこういうことだ」という全体像が見えてくるのです。
各分野、自分でやってみたから見えてくるビジョンがあります。
僕の場合、それは「織り」でした。
なるべく自力でモノづくりをして、それを突き詰めて行きたいというビジョンにピッタリだったのです。
授業では織りよりも「染め」の方が好きだったんですが。。。
染めの世界では、どうしても染める布までは作れないというのが僕の中で引っかかりました。
その点織りの世界では、糸さえあればそこからオリジナルが創り出せる。(設備さえあれば糸もオリジナルで創れる)
そう考えて、織りの世界(機屋)を選択したわけです。
学校に行って各分野について学んだからこそ、出てきた選択肢です。
ただ学生生活をこなしていくのではなくて、常にどう攻めるか考えていました。
業界全体に対する知識を高めて総合的に判断できたこと、振り返ってみていい判断だったなと思います。
自分もやれると思えたこと
入学するまで、アパレルは好きだけれど作る側になるとは思ってもいませんでした。
僕の周りにそういった仕事をしている人は一人もいなかったので、全く違う世界の話だと思っていたくらいです。
それでも各授業の中で作品作りを経験していき、できないと思っていたことができるようになったことが一つの確信に繋がっていきました。
特に思ったのが、服作り。
ジャケット・パンツ・スカート・シャツ・ワンピースなど一通りの服を作りました。
「服ってのは作れるんだなぁ」ということが、自分の中にストンと納まった感じです。
それぐらいに、今までやってきたこととかけ離れているものでした。
おそらく学生を経由せず産地に入っていたならば、デザイナーという壁ができていたんだろうと思います。
変な憧れだけが残っていたんだろうと思いますけど、今となっては「逆にカマしたる!」という感じです。笑
全然違う分野で自分がやれると思えたことが、何よりの自信となったなと思っています。
文化服装学院へ入学してのデメリット
振り返ってみて良かったなぁと思うこと、たくさんあります。
でもそれは、多くの犠牲の上にあるということです。
社会人から学生になるということは、そこを十分に検討した上で選択するべきだと思っています。
そうでなければ、周りと大きく差がつくだけの結果で終わってしまいますから。
コスト(時間・お金)がかかる
お金の面で未だ苦労してますけど、ここで消費している分が大きく引きずってることは間違い無いです。笑
授業料に製作費で年間100マン以上はかかりました。
会社辞めた時点で400マンほどあった貯金を溶かしながら、バイトもしつつの学生生活。
なるべく制作と勉強に時間を割きたかったので、途中からは親に金借りたりして。(親に感謝)
この先稼げる会社に就職するわけではないので、なくなっていくことに対する焦りはありました。
転職ならまだしも、キャリアチェンジです。
学生の先にまだまだ苦難の道があることは分かっているので、お金を貯めておくことは大事かなと思います。
お金の面も考えなくてはなのですが、一番大きいのは時間だと思います。
僕の場合、27の歳から3年間を捧げる選択をするわけです。(実際は2年半で中退しましたが)
社会人になるとわかりますが、1年における自己成長率はかなりのものです。
(厳しければそれだけ)
特に20代は学ぶことも多く、自分のモノにしていくのに大事な時だと言えます。
キャリアチェンジを考えている方はおそらく20代が多いかなと思いますが、その内の一部を学生生活に捧げなくてはならないと言うことです。
学生生活、僕は何度も「何やってんだろうな」と言う瞬間がありました。
会社時代の同期の活躍を想像すると、ものすごく差をつけられてるんじゃないかと悔しくなることもありました。
それでも”学生”という選択をするときに、十分覚悟を決めていたので前に進むことができたのです。
自己成長はほぼない
学びはあったけれども、成長はなかった。
振り返ってみてハッキリとそう言えるのは、激闘の社会人生活を送っていたからです。
人が大きく成長する時は、厳しい状況、ギリギリの状況の中でだと僕は思っています。
学生は守られている部分が多いので、ほぼこういった状況に陥ることはありません。
「文化服装学院は課題が多いことで厳しい学校だ」と言われていますが、所詮課題の話ですよ。
このレベルで成長したと言ってるようでは、社会人として3.5流デス!(ズバリ言うわよ〜)
学生になるということは、社会人上がりだろうと”所詮学生”になるということです。
ここを受け入れて、学びに徹する姿勢が大事かなぁと思います。
すんなり受け入れるの難しいんですけどねぇ。。。
まとめ
社会人から学生になる
周りから見ると、羨ましいなぁ・楽しそうだなぁみたいな感じなんですけど、本人的には切実な選択です。
今回は、僕が学生になるにあたって考えていたこと・振り返って思うことを交えて書いてみました。
デメリットの部分を十分に考えて、覚悟を持って選択した方が後悔ないと思います。
自分の目標に向かって前進していくためのルートを検討することは大事です。
けれどそれ以上に、決断したことをやり抜いていく・やるために行動していくことが何より重要だと思っています。
キャリアチェンジ、
その苦労を経験中の僕から、これから決断していく人へエールを送ります!
本気で決断したことに、後悔などあるはずがないっ!