機屋というのは、テキスタイル(生地)を作るしごとを生業としている者のこと
ですが、
ただ織るだけではないのです。
織機をメンテナンスしたり修理したり、調整したり、カスタムしたり、糸計算したり、、、
いろんな工程を経て、生地はできています。
一般的には分業体制になっているので、各セクションに専門の担当がいますが、
僕の場合、なんでも野郎を目指しているので全部やってます。
それが、SHOCKMANです。
インスタでほぼ毎日くらいにUPしているので、合わせてチェックしてみてください。
機屋というマニアックで特殊な世界を少しでも知ってもらおうと思っての試みです。
今回は、その一部の作業をご紹介したいと思います。
リボン織機との戯れ
今いじっているのはリボン織機というもので、
4mmのテープ状の糸を織っています。
生地ではなく、糸も織っています。
タテヨコシルクを使った、シルクリボンです。
快調に織れていたのに、なぜか機が止まる現象が起きました。
何が原因か探っていきますが、ここがまず大変!
電子機械ではないので、ここがエラーです表示なぞありません。
なので、自分の目や耳で異変を察知する必要があるわけです。
じーっと観察して、発見!
どうやら送り出し部分の動きが悪いようです。
機械と向き合うのが機屋のしごと
動きを良くするために少しバラしてクリーンUP作戦にでます。
作業を進めていくと、ガチガチになっているところ発見
シャフトの動きが硬すぎて、これはもう全バラしだ〜
ここからがまた大変!
ガチガチになっているので、シャフトが抜けないっ
でも、ここが原因なので知恵を絞ってなんとか抜きます。
こういうところでチンパンジーになると、後々面倒なので、作業は慎重に!です。
あ〜、
焼き付いてた。。
この織機は導入したてなんですが、この部分にオイルが回っていなかったのが原因です。
シャフトを磨いて、再度組み付け直します。
オイルホースから油がまわるようになっているハズが、回っていない、、、
なので、オイルが回るようここも改良!
きちんと、原因を追求してさらに良くしていくというのが大事です。
機屋のしごとというのは、こういう機械と向き合っていくことも多いです。
分業でやっているところであれば、機械工に投げておしまい
なんですけど、それだとつまんないなぁと僕は思います。
織りをやるからには織るモノ(織機)から考えて作る!
大変だけれども、モノづくりを全部味わいたい。
そういう想いが、
”次に繋がるモノづくり”じゃなかろうかと思っています。
また随時、機屋のしごとへんもアップしていこうと思うので、どうぞよろしく!
以上、SHOCKMANレポート